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本や映画、食べ物、ヨガのことなどなど・・・心にピンときた、いろいろのものについて思ったことを書いています
by chiemhana
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『インファナル・アフェアⅡ』

一作目からは時を遡り、英国領の頃の香港。
黒社会を牛耳るマフィア組織の二度の代替わり。
警察とマフィア、それぞれから潜入している若者二人の物語を織り交ぜながら、主軸は首領ハウを中心としたンガイ家の盛衰、ウォン警視とサムの信頼と裏切りを描いていきます。

一作目の登場人物たちの意外な関係など、小細工が多く、「あ~!そうだったんだ!」と感心する一方、そのせいで粗も目立っているように思えました。
(主に年数の関係で、納得のいかないことが多かった。)

とはいえ、これはこれで、非常にかっこいい、マフィア映画に仕上がっています。
ヤンとラウ、それぞれの若年代を演じる俳優たちが、一作目の役者たちが演じた癖などを同じようにやってみせるところといい、ンガイ家のハウの目論見と失敗、それによるジレンマなど、さながら香港版『ゴッド・ファーザー』(これもしびれちゃいますね。)のようです。
ハウが4人のボスたちを落としていくシーン、弔いのためにみな無言で杯を掲げるシーン、4年目の弔い合戦など、何と言うか・・・とにかくかっこいいです。
香港返還と合わせ、黒社会の権力が移行したこと、それによって、一作目に描かれた新たな戦いが始まることを予見させます。

さぁ、登場人物たちの来歴を学んだところで、いざ、三作目へ!
(果たして劇場公開中に見られるのでしょうか?)
# by chiemhana | 2005-06-03 09:53 | 映画

川上弘美『古道具 中野商店』

例えば、散歩をするとして。
入ったことのない路地に入ってみたりします。
その路地は曲がりくねっていて、さらにまだ見知らぬ路地があらわれたりします。
初めてみる風景に、いつかどこかでみた眺めを思い出したり、どこかから漏れ漂う匂いに、ふと強烈に思い起こされる懐かしい感情にとらわれたり・・・。

この作品を読むことは、そんな感じに似ています。

古道具を扱う中野商店。店主の中野さん、従業員のタケオ、中野さんの姉ハルヨさん・・・。強烈な個性の持ち主たちと、彼らを「よくわからない」と思いつつも、ある瞬間に強いシンパシーを感じたり、次第に愛おしさを覚えていく「わたし」ヒトミ。
時はゆっくりな速度で、のらりくらりといった風に流れていき、時に隠微な空気を含みつつ、時に純粋な思いにはっとさせられながら、すすみます。
何の話かと一言でいえば、「愛」の話なんじゃないかと思います。
らしくないけど。

これも知人に譲られて読んだもの。
いいもの譲ってくださって、ありがとうございました。

古道具 中野商店
川上 弘美 / 新潮社
スコア選択: ★★★★
# by chiemhana | 2005-06-01 09:37 |

『ウィスキー』

渋谷CINE AMUSEで現在公開中。
www.bitter.co.jp/whisky

南米はウルグアイの映画。
(恥ずかしながら、小松菜亭はウルグアイがどこにあるのか存じませんでした。)
小さな靴下工場を営むハコボ。
母の墓の建立式にブラジルに住む弟のエルマンをよびよせます。
二人は久々に再会するようす。
見栄があるのか、ハコボは自分の工場に長年勤めるマルタという地味で勤勉な女性に、自分の妻役を依頼します。
終始無表情なハコボとマルタ。
代わり映えのしない繰り返しの毎日に訪れた、エルマン(=「非日常」)。
それでも変わらないハコボと、変化を楽しむマルタ。
物語の途中で終わってしまったような印象のエンディング。
でもそれでわたしたちは、もっと深い物語を楽しむことができます。

ハコボの工場のように地味なストーリー展開。
でも、その中に突然生まれる小さなギャップや、変化を楽しむマルタと元に戻そうとするハコボの綱引きのようなやりとり、仏頂面で突然意外なほどのホスピタリティを発揮するハコボ、などなど、クスクス笑いが止まりません。

マルタの声とイントネーションが愛らしく、3人が度々口にするブラジルも気になります。

遠いようで、なぜか親しみを感じる、楽しく、そしてちょっと切ない映画です。

ちなみに、東京国際映画祭にてグランプリ・主演女優賞を、カンヌ映画祭にてオリジナル視点賞・国際批評家連盟賞を受賞だそうです。

# by chiemhana | 2005-05-31 09:59 | 映画

『インファナル・アフェア』

三作目を劇場でみたくて、おっつけで見始めています。

マフィア組織から警察に潜入させられたラウと、優秀であるがゆえ警察から潜入捜査官としてマフィア組織に潜り込んでいるヤン。
互いにスパイが潜り込んでいることに気付いたマフィア組織の長サムと、ヤンの上司で彼の正体を知る唯一の人物であるウォン警視との攻防。
それに振り回されるヤンとラウ、それぞれの、自らの使命と現在の立場とのギャップゆえの苦悩。
人物描写や心理描写が優れています。
展開も、最後までよみきれない、面白さ。
「非のうちどころがない」といったら少し大袈裟かもしれませんが、ほぼそのくらい、よくできています。
面白かった!

二作目は予告編を見る限り、話が過去に遡って、サムとウォン警視に主軸が移るようです。
一作目での人物描写に深みがあり、この二人にも長年の関係がありそうな様子を匂わせていたので、こちらも楽しみです。

それにしても、トニー・レオンて、いい男だなぁ。
# by chiemhana | 2005-05-30 09:23 | 映画

森見登美彦『太陽の塔』

京都で暮らしたいと思っていたことがあります。
今でも、少し思っています。

語り手は「もてない」京大生。
突然に別れを切り出された恋人に強い未練を残しつつも、彼女にまだ恋していることを認められずに「研究」と称してストーカーまがいの行動をとったりしています。
そこに自分の「研究」を妨害する、やはり彼女に思いを寄せる「遠藤」が登場。
彼女の“太陽の塔”への謎の執着、遠藤との妨害合戦と友情(?)。
そして、やはり「もてない」京大生の友人たち。
練り歩く京都の街並。

語り手とその友人たちは、想像すると「むさくるしい」男たちなのですが、内情はある種純粋で、かわいらしくも思えます。
短い章がつらなり、それぞれあちらのこと、こちらのことを描きながら、時も前後しながら、物語はゆっくり進みます。
はじめは、内面に深くもぐりこんで外界が目に入っていないかのような語り手の「手記」。
些細なできごとの積み重ねによって、自然と少しずつみえてくる自分の本心と、真実。
読み応え十分の文章と、さっぱりとした読後感。

知人に譲られて読んだもので、それまでは知らなかった著者ですが、他の作品もぜひ読んでみたいと思わせられました。
ちなみに著者は現役京大大学院生。この世界は、京都に住むだけでは得られない、京大生ならではのものなのでしょうか。太陽の塔
森見 登美彦 / 新潮社
スコア選択: ★★★
# by chiemhana | 2005-05-29 10:12 |