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映画「オーケストラ」


映画「オーケストラ」を観てきました。


30年前、ある事件をきっかけに解散を余儀なくされたボリショイ・オーケストラ。
指揮者のアンドレイは、現在は劇場の清掃員として支配人にこき使われている。
あるとき偶然、パリのシャトレ座からボリショイ・オーケストラへ
パリ公演依頼のFAXが送られているのを発見。
現ボリショイ・オーケストラのレベルに納得がいかず、
支配人に不満を募らせているアンドレイは、
かつての仲間を再集結、
ボリショイ・オーケストラになりすましてパリ公演を企む。。。


いくつかの小さな謎をちらつかせつつ、
映画はかなりドタバタな、
くすくす笑いを随所にちりばめた展開。
こんなにとっちらかってて大丈夫なのかと半ば呆れ、
半ばハラハラしながら迎える大団円は
なんとも美しい収まり。


こんなこといつ以来かと思い出すことも困難ですが、
夫もわたしも思わず感涙してしまいました。。。


音楽ってずるい。
直に感情を揺さぶられますから。
でもだからこそ、素晴らしい。
そしてやっぱり、映画っていいな。


そう思わされた、美しい作品でした。


映画『オーケストラ!』
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by chiemhana | 2011-01-24 10:35 | 映画

『スラムドッグ ミリオネア』


GWは例年たいてい、車で旅行に出かけるのだけれど、
今年は「高速道路、どこまで乗っても1000円!」ていうのが
魅力的ではあっても逆に不安で、遠出は控えることに。
(案の定、各地で記録的な渋滞が多発していたようで・・・)

一日は、わたしが頭痛がしていたこともあって、自宅で過ごし、
あとは最近また視力が下がった夫の眼鏡を作りに行ったり、
夫のコンタクトレンズを作りに行ったり、
夫の大学時代の友人たちと飲んだり、
と、夫の用事ばかりしていました。
(と言っても、これらは全て一日のうちのこと)
ま、楽しかったからいいんですけどね。

で、もう一日は、わたしの希望で映画を観に。
ついでに、ずっと欲しかったアニック・グタールのトワレと
ミラーハリスの練り香水を手に入れてご機嫌♪


映画は、『スラムドック ミリオネア』を。
何かと話題です。オスカー獲ったしね。
ただ、わたしが興味を持ったのは、
観た人によって、受ける印象が正反対のようだったから。
ある人は「感動して元気付けられ」たらしいし、
別の人は「悲しくてやるせない気持ちに」なったそう。
もう一度観たい人、もう二度と観たくない人、
その振れ幅が大きくて、両極端なのが興味深かったのです。

観て納得です。


インドはムンバイのスラム街で、ろくに教育も受けずに育ったジャマール。
彼はかの有名なクイズ番組「ミリオネア」にチャレンジし、
まさかの”最高額獲得まであと一問”というところにまで辿り着きます。
彼はそこまでの問題の正答をなぜ知りえたのか?



映画は、クイズ番組の進行と彼の人生をなぞる形で二重に遡ります。
その構造も見事。
そして、わたしは実際にインドへ行ったことがないけれど、
まるでそこに足を踏み入れたかのように
この映画で軽いカルチャーショックを受けたほど、
ハンディカムを使って撮影したという映像はまるで匂い立つようで
"現在"を写す安定した映像とは見事な対比で一気に過去とその世界へ引き込まれます。

これは作り話だけれど、でも事実を切り取ったり写し取った、作り話なのだと思います。
それはあまりにも残酷で悲しい。
そのインパクトが大きかった人は、
この映画を観て悲しい気持ちになったろうし、
もう二度と観たくないでしょう。

しかし、そこは作り話。
でも、真実を写す作り話。
幾多の苦難を乗り越え、自らの手で
過不足のない等身大の幸せを掴み取る主人公の姿には、
勇気付けられ励まされるものがあります。


わたしはどちらかと言えば、
主人公の姿に勇気付けられ、爽快感を味わった方だけれど、
もう一度観たいとは思わないかな・・・
観ていて辛くなるのも確かなので・・・


でも、よくできた映画でした。
観ようかどうしようかと迷っている方にはぜひおススメします。




ただし、
映画館でのマナーはきちんと守りましょう!!
わたしの後ろ席には脚のキレイな可愛いオネイチャンが座っていたのだけれど、
彼女がひっきりなしにその長い脚でわたしの座席を蹴るもので、
うんざりしました。。。
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by chiemhana | 2009-05-12 10:09 | 映画

チェ 28歳の革命


大学時代の友人が誘ってくれまして、
気にはなっていたけれど1人では行かなそうだった
『チェ 28歳の革命』を観て来ました。
(公式HP→http://che.gyao.jp/)


恥ずかしながらわたしはチェ・ゲバラについて、
名前と、Tシャツにプリントされた程度の顔と、
革命家であるということしか知りませんでした。

ですから、この映画でチェ・ゲバラという人物について
まずは学ぶことができました。
そして、なぜ彼があれほど愛されるのか、も。

彼の思想・理念は愛に満ちた、非常に平和で豊かなものです。
しかし手に取った手段は、銃を手に戦うという暴力的なもの。
彼の中ではそれは矛盾せずに、明確なルールのもとに両立しています。
彼の思想・理念と、そのブレない姿勢が、
きっと人々を惹き付けて、愛されるゆえんなのでしょう。

でも・・・暴力という手段しかなかったのでしょうか・・・

わたしが好きだったのは、
彼が国民の教育レベルの底上げを重要視していたこと、
農民に敬意を払っていたことです。
「読み書き計算ができないとすぐにだまされてしまう。」として兵士に志願してくる者たちが読み書きができなければ、銃を持たせる前にまず教育を施します。
また「もの作り出すことはすばらしいことだ。自分は農民を尊敬している。だから彼らの作物を盗んだり略奪してはいけない。」と兵士たちに強く語りかけます。

農業や林業・漁業の重要さを切々と感じている今日この頃、
この非常にさりげない1シーンだったのですが、
わたし的にはピークな場面となりました。
ちょっと惚れちゃいそうだったのです。。。





さて。
映画に誘ってくれた友人は男子だったのですが、
映画の後は、おでんをお供に飲みながら
仕事の話や恋話(?)を・・・

さらに後半は我が家へ移動して、
やはり飲んで帰ってきた夫と3人で2次会と相成りました。

こういう付き合いができるのはすごく有り難いなーと
しみじみ思います。
年をとったと言うよりは、
成熟したと言いたい・・・
大人になったんですよねー。
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by chiemhana | 2009-01-14 11:59 | 映画

『トルパン』@東京国際映画祭2008



東京国際映画祭で、再び、コンペティション部門上映作品『トルパン』を観てきました。


カザフスタンのステップ地帯。
そこで、姉夫婦の家庭に居候するアサは、
兵役も終えたので、早くお嫁さんをもらって、羊飼いになりたい。
とはいえ、毎日砂嵐が吹き荒れるこの一帯にご近所さんはおらず、
ようやくみつけた花嫁候補トルパンのいる家庭までは1日を要する距離。
みやげ物をもって、水平の制服でばっちり決めて求婚に訪れるが、
「耳が大きすぎる」といって断られる。
友人のボーニは、「こんな砂漠を出て都会へ行こう!」としきりに誘うが、
この地で美しいユルト(テントのような形状のこの地方の住居)を持ち、
ラクダや羊を飼って豊かに暮らしたい、というのがアサの夢。
そのためにはまず妻を娶らねばならないのだが・・・




ステップ地帯での厳しい生活、しかしそれを厭わない人々の暮らし、
そんな様子がドキュメンタリータッチで描かれますが、
人に関しては全て、演出、演技なのだそう。
(アサの甥っ子、一番下のチビさんは例外。この子、ものすごぉーく、可愛かった!)
もちろん、自然や動物の出演シーンに演出ができるはずもなく、
想像を絶する忍耐力の果てに、映像となったものだそうです。
その忍耐期間、なんと4年!

セリフを妨害するほどの砂嵐や、羊の死産の問題など、
ままならないその地での暮らし、しかし、それを苦にするどころか、
愛してやまないアサやその姉夫婦。
(「ここ以外のどこで生きていけるっていうんだ!」)
砂嵐の吹き荒れるステップでも、ユルトの内側は穏やかな空気に満ちていて、
ケンカもするけれど温かい家庭生活が営まれている。
姉夫婦の家庭で、時折居心地の悪さを覚えるアサは、
早く自分自身の家庭を持ちたいと思うのですが、
日に日に想いを募らせるものの手に入らない「トルパン」は、
アサにとっての「砂漠での夢の暮らし」そのもののようです。

とにかく、すごく、愛のある映画でした。
それは、アサのこの地への愛、サマル(アサの姉)のアサや家族への愛、
オンダス(サマルの夫)の家族・家畜への愛、そして、アサのトルパンへの愛。
何より、監督のカザフスタンへの愛がじわじわと染み入るように感じられる映画です。



わたしが映画祭で観る映画を選ぶ基準は、
まず日時の都合がつくこと。(土日か平日なら夜7時以降)
そして、普段なら観ないであろう作品、
もしかしたら今後日本で公開されないかも、という匂いのする作品、
そんな基準です。
この『トルパン』も、もちろんそういう基準で観ることに決めたのですが、
観終わってみると、もっとたくさんの人に観てもらいたいと感じました。
ぜひぜひ、日本で公開されることを願います。




わたしの感想よりずっとわかりやすいレビューです。
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by chiemhana | 2008-10-25 13:22 | 映画

『アンナと過ごした四日間』 ~4nights with Anna~

東京国際映画祭で、『アンナと過ごした4日間』を観てきました。
コンペティション部門にノミネートされている、ポーランドのスコリモフスキ監督作品です。


人とコミュニケーションをうまくとることができない内気な中年男レオンは、向いの看護士寮に住むアンナに想いを寄せ、毎晩彼女の部屋を覗いている。着々と準備を整えたレオンは、ある晩からアンナの部屋へ忍び込み、熟睡する彼女を眺めて過ごす。。。

わたしはこの映画がとても好きでした。
なので、ぜひ日本で公開されることを望みます。
ですから、これ以上は書けないのですが、これだけだと、すごく怪しげですね。
本当は、もっといろいろな味わいを楽しめる、スゴイ映画なのですが。

まず、時系列の揃わない、しかも不安を誘うシーンが断片的に挟みこまれて、「あれはいつ起こることなのか、それとも過去の話なのか」がわからないため、想像力を掻き立てられ、常に緊張を強いられます。
また、レオンという人物が、必ずしも常識ある行動をとるとは言えないキャラクターゆえ、これから何をしようとしているのか、常にハラハラさせられます。
サスペンスのようですね。
でも、ほとんど言葉を発しないレオンの一途な想いから生まれる行動は、時に笑いを誘います。
よって、ところどころに挟まれる笑いによる弛緩が、また新たな緊張をつなぎます。
アンナの飼っている猫もハラハラの材料になるし、音楽・音響もそれに一役かっていて、笑いだけでなく美しくのどかなロケーションが弛緩の役割を果たしたりもします。

そんなわけで、わたしは、ほとんどずーっとハラハラドキドキしていて、時々クスクス笑って、終盤あたたかい気持ちになって、ラストではやや悲しい気持ちになりました。

「うまいなぁ~・・・!」とうならされる、そんな作品です。


さて・・・映画祭での楽しみは、ティーチ・イン。
今回も機会があれば質問しようかと思っていましたが、どうやら、わたしなどがしゃしゃり出る幕はなさそうでした。
というのも、不勉強なわたしたちは、失礼ながら全く存じ上げなかったのですが、スコリモフスキ監督は日本でもかなり有名で、ファンもたくさんいらっしゃるよう。しかも、この作品は監督の17年ぶりの新作。
会場はそんなスコリモフスキ監督最新作を心待ちに詰め掛けたファンでいっぱいだったのです。
そんなわけで、一人目からコアな質問が飛び交います。
(長期間映画を撮っていなかった間に俳優業もこなしていたようだが、その経験と久々の新作との関係は?とか、過去のあなたの作品にやはりアンナという名のキャラクターが登場したが今作のアンナと関連があるのか?とか、あのシーンはホッパーの絵を思わせたが?とか・・・)
うーん、何かこれでは、単純な質問したら、KYだなぁ~、などと思っていました。
で、誰か「何から着想を得たか?」を聞かないかなぁ~、とも思っていました。

ティーチ・インの時間も終わりを迎え、最後の拍手が沸き起ころうとした時、監督がそれを制して、あと一言だけ、と話し始めました。
それは、このような内容でした。
「わたしはこの作品を伴って、ヨーロッパやアメリカなど何ヶ所もまわってきました。各地でこのような質疑応答の時間を設けてきましたが、そんな中で1番よく聞かれた質問は『なぜ17年も映画を撮らなかったのか?』というもの。そして次によく聞かれたのが『何から着想を得たのか?』という質問でした。この会場ではそのことを尋ねられなかったのはよかったのですが、一応お話しておきます。数年前、わたしは新聞の片隅に小さな記事をみつけました。それは日本での事件を伝えるものでした。その事件というのが、とてもシャイな男性が想いを寄せる女性の部屋へ夜中に忍び込み、そこで数時間を過ごした、というものだったのです。」
これで会場には少しのどよめきと笑い、そして拍手が沸き起こりました。


着想については、大抵は出る質問なので、なぜ今回は誰も聞かないのだろう?とは思ったものの、ものすごく気になる、というほどではありませんでした。
そして実際に誰もそのことを尋ねなかった。
ベースになっているのが日本で実際に起こった事件ということは、日本ではそういうことが起こりえるし、起こったわけだし、何となく「ありえるでしょ」という空気がわたしたちの中にあったのだろうか、と考えてしまいました。

でもそれ以上に、レオンというキャラクターを持ってしては、あの行動は有り得る、と考えたい。


スコリモフスキ監督は、落ち着いた物腰の老紳士とみえて、内に計り知れない情熱を秘めた、とても魅力的な方でした。




さて・・・日曜日に逃した作品、リベンジ行ってこようなぁ。。。

映画祭での上映作品は全て1,000円で観られるし、この機会でしか観られない作品に出会えるかもしれないし、監督や役者さんたちの生の言葉を聞くことができたりするし、とてもおススメです。
興味を持たれた方は、ぜひ、足を運んでみてください~♪
チャンスは次の日曜日まで☆
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by chiemhana | 2008-10-21 18:23 | 映画

ダーク・ナイト

ようやく『ダーク・ナイト』を観てきました。

『バットマン ビギンズ』に続くクリストファー・ノーラン監督最新作。

わたしは原作であるコミックの「バットマン」も知らないし、
『・・・ビギンズ』以前に作られた映画も、ひとつも観ていないのです。

ただ、『・・・ビギンズ』は偶然観たのですが、
TV放映など事あるごとに観てしまうくらい、
結構好きなのです。
1つには、クリスチャン・ベイルが好き(中学生の頃からファン)というのもあるけど、
最大の敵は自分の弱さ、とか、失敗と試行錯誤を重ねていく過程とか、
作中で描かれるそんなところが気に入っているのだと思います。

『ダーク・ナイト』も観たいと思ったのは、
そういう前作の流れを踏んでいることを期待していたし、
予告で目にするヒース・レジャーのジョーカーがすごく怖そうで、
怖いもの見たさもあるかもしれないけれど、
とにかく見てみたい、とすごく気になったから。


上映時間を知ってちょっとひいたけど(長い!長すぎる!)、
見始めるとその長さが全く気にならない。(お尻は痛くなったけど)
息継ぐ暇はありつつも、展開が速くて、
それはいつもジョーカーによって仕組まれる罠なわけだけれども、
展開の度に、次はどうなっているのかの予測が本当に全くつかず、
うまいなぁ、と思わせられます。
ヒース・レジャーのジョーカーは(って、他のジョーカーを知らないけど)
快楽犯罪とも違い、虚無から発生している悪意を思わせ、
彼の独白には思わず同情を寄せてしまったり、
諸悪の根源であるにもかかわらず何故か、
バットマンと同じように「コイツは殺せない」と思ってしまう、
実に深みのあるキャラクターになっていました。
豪快な爆破シーンやカーチェイス、格闘シーンなども満載ながら、
期待通り、人の心の光と闇を描くことにも手を抜かず、
それによって暗澹たる気持ちにもさせられるけれど、
一筋の希望の光が見えたような、ほっと安心させられる描写もあって、
わたしとしては、満足のいく一作でした。

ジョーカーがあまりの存在感だっただけに、
エンドロールで「ヒース・レジャーに捧ぐ」の文字が現れた時には、
うるっとしてしまいました。
もし彼がまだ存命で、わたしがこの映画をみたならば、
絶対に彼の今後の活動が気になって仕方なかったはずなのです。


さて、公開してから見るまでに時間がかかってしまったのには、
夫がこの映画をみることを渋っていたことが一因としてあります。

でも、いざ見終わってみると、180度態度が変わり、
「謝りたい気分だ」とまで。
面白かったのだそうです。
(ほんとに、ちゃんとはんせいしてもらいたいものだわ)


『・・・ビギンズ』のラストでジョーカーの存在を匂わせたときには、
これがいわゆる『バットマン』(1作目)につながっていくのか、と思わせられましたが、
それが今作にうまくつながっていました。
今作のラストも、続編を予感させなくもありませんが、
わたしとしては、ここで打ち止めにしてもらいたい。
『ビギンズ』と『ダーク・ナイト』がとても良く出来ていたので、
これを損ねるような続編は作ってもらいたくない。
そんな気持ちです。


あ、そうそう。
暗闇での格闘シーンですが、わたしの目はついていけていなかった・・・
年でしょうか。
それと、邦題のカタカナの「ダーク・ナイト」というタイトルから、
ずっと「Dark Night」だと思っていましたが、
本当は、『THE DARK KNIGHT』なのですね~(恥)
・・・がんばれ、わたし!
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by chiemhana | 2008-08-28 11:38 | 映画

『リーロイ!』@東京国際映画祭

今年も始まりました、東京国際映画祭。
20回目だそうです。
始まった頃を何となく覚えているけど、最初は結構こじんまりしていたように思う。Bunkamuraの中だけだったのでは?(その頃実際に足を運んでいたわけではないので、確かではありませんが)
今は華やかですよね。
実は、オープニングもしくはクロージングに招待してもらえないかと画策してみたのですが・・・もちろんムリでした。でも招待された人はタキシードを新調するのにウン十万もかかってしまったそうで・・・その出費は痛いですね。それはそれで、ま、よかったかな。でも、いつかは・・・!

そんなことはさておき、
コンペティション部門の『リーロイ!』を見てきました。
ドイツの映画です。

アフロヘアーがトレードマークのリーロイ。父は黒人で発明家、母は役所に勤める白人。その両親からとても愛情を受けて育っている、賢くてチャーミングな少年。
ある時1学年下のエーファと出会い、二人は互いに一目惚れ。
ところが、彼女の家族はネオナチ一家。彼女の5人の兄弟たちは「ニガー」であるリーロイを目の敵にする。
彼女が好きだという気持ち、自分のアイデンティティー、様々な葛藤を経て、リーロイがたどり着いた結論とは!?


ドイツ事情に詳しくありませんが、ティーチ・インでの質疑応答から察するに、日常的に人種差別が横行しているのが現状のようです。
で、これはその差別という問題に対して、「原因はどこにあるのか?」「それでいいのか?」と疑問を投げかけるような作品になっています。
とはいえ、シリアスではなく・・・ものすっごく楽しい、コメディーなのです。

監督のお話では、予算の関係で当初の思惑とはかなり違う選択をし続けた結果の作品のようだけれど、「それでよかったじゃん!」と祝福したくなるような、素敵な映画でした。
主演の二人はとてもチャーミングだし、脇を固めるキャラクターたちもみんな良い味だしてるし、台詞のテンポも良くて洒落ている、そして音楽がカッコイイ!
何より、リーロイとエーファの、既成概念に囚われない価値観と選択、行動は小気味良いです。
リーロイがまた、可愛いんだよなぁ。そう言えば子どものころ、自分が大人になったら肌の黒い子どもを養子にもらおうなどと考えていたことを思い出しました。


とにかく、とてもとても素敵な映画でしたので、公開されたらぜひ、たくさんの人に観てもらいたい。。。

あ、今ならまだ24日に上映があるので、チャンスです!
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by chiemhana | 2007-10-23 11:30 | 映画

『シッコ』

マイケル・ムーア監督の最新作、『シッコ』をみてきました。

アメリカの医療制度の現状を捉えた、ドキュメンタリー問題作です。

どうだったかって?

いやー、怖かった、怖かった、怖かったー!
アメリカでは、医療保険に個人で入るのだそうですね。
まず、それに入れない(そこにお金をかけられない)人がたくさんいます。
そういう人が怪我をしたり、何かの病気になって治療が必要なとき、
その治療費はもちろん払えません。
イコール、怪我や病気がひどくなるのを待って、果ては死に至るだけです。
あぁ・・・怖っ。

それから、保険に入っていても、安心できません。
病院でお医者様に「あなたは○○病なので△△治療をします」と言われても、
保険会社がその病気を否定したり、「その治療は不要」とか言ってくれます。
お金を支払いたくないからです!
あぁ・・・怖い、怖いっ。

(この他にも、恐ろしいエピソード満載です。
でも、けっこう笑えるし、ちょっと泣けます。)

こういうシステムを日本も踏襲しようとしているという噂を耳にしたのですが、
誰か嘘だと言って下さい!!
(現在の日本の制度だって、アメリカよりはまだましだけど、手放しで「すばらしい!完璧です!」とは言えませんね。)


マイケル・ムーア監督のドキュメンタリーは、
監督の主張が色濃く出ていて、
純然たるドキュメンタリーといえるのかどうか、わたしにはわかりません。

でも、知らなかったことを知るきっかけにはなっていると思います。
現に、わたしはこうして知りえたわけですし。

だから、とりあえず、
皆さん見ておいたほうがいいです。

それが「ほんの一部」とは言えないほどの割合で起こっている事実があるのですから、
何がしかのムーブメントが起こって、快方へと向かってくれるといい
と、切に願います。

こういうことは、おそらく、
その制度により害を被った人よりむしろ、
恩恵を受けている人たちが気付かないといけないのでしょうけれど。




+肝心なことを書き忘れました。
 映画を観ている間中、思っていたことがありました。
 「病気にならないにこしたことはない!」ってことです。
 自分で予防していれば罹らずにすむ病気なら、
 罹らない方がいいです。当たり前です。


++でも、自分はどうしようもない生まれ持ったものもあります。
   そういう人が安心して治療を受けられるような、
   そういう制度は絶対必要だと思います。

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by chiemhana | 2007-09-03 17:39 | 映画

『ゾディアック』

観てから時間経ってます。
そろそろ劇場では観られなくなっているかもしれませんが・・・


1970年代、アメリカを震撼させた、連続猟奇殺人事件。
ある日新聞社に一通の犯行声明が届き、そこには犯人しか知り得ない情報と、暗号が記されており、その人物は自らを「ゾディアック」と名のる。
パズルや暗号を解きその答えを求めるように、犯人からの暗号を解くこと、犯人を割り出すことに憑かれ、次第にその人生を狂わせて行く担当刑事、新聞社の担当記者、そして挿絵画家。
未だ解決していないこの事件を、その事件の内容そのものよりも、事件に関わったことで振り回されてしまった人物たちに焦点を当てて描いた映画です。


最近知り合った映画好きの人に「『ゾディアック』は見ないんですか?」とたずねると、「うーん。どうせ『セブン』なんじゃないかと思って。」という応え。
なるほど。
『セブン』のデヴィッド・フィンチャーが監督です。
もしかして、そうなのかしらとわたしも覚悟しながら、みました。


もし、『セブン』を期待してみた人がいたら、きっとがっかりしたでしょう。
事件は「解決」しないのですから。そりゃそうです。実際の事件も解決していませんからね。
そういう意味では、ものすごくフラストレーションを感じる映画かもしれません。

わたしがこの映画をみて思ったことがいくつかあります。
まず、わたしたちは謎を解きたがる、答えを知りたがる、そういう性質をもつ生き物だということ。それをまざまざと見せ付けられたような気がしました。
また、思い込みや信念、執念、そういうものの恐ろしさ。「こいつじゃないか」と思われる容疑者が現れるが、物証が揃わない。「何とかこいつであげたい」と強く思いすぎることで、他のことを見失ったり身を破滅に導く行動にでたりしてしまう。冤罪の恐ろしさも思わされました。
それから、ゾディアックを追う刑事も記者も挿絵画家も、「悪を成敗してやる」って感じではないのです。「こんなことする奴はどんなやつだ、この目で見てみたい」という個人的興味に見えます。何だか、いいかげんなのです。

結局、何が言いたかったのかって、もしかしたら、例えば事件が3つの所轄をまたいで起きていたので情報交換が遅かったとか、初動捜査に抜かりがあったとか、映画を観ている限りでは、警察はゾディアックに振り回されっぱなしですから、そういうことを指摘したかったのかもしれません。・・・そうではない、とは思いますが。


こうしてみると、『セブン』はなんて素晴らしい映画なんだろう。
ちゃんと犯人がつかまって、なぜこんなことをしたかを語ってくれるのだから!

フィンチャー監督は子どもの頃、この事件の物々しい空気を味わっているそうですが、彼はまさにそこからの満たされない感覚を、自らの映画(『セブン』)で消化したって感じですね。
でも実際は映画『ゾディアック』で描かれているように、真実は謎に包まれたままなのです。

このゾディアック事件は、その後、模倣犯が何件もあったり、連続猟奇殺人とか快楽殺人とかの先駆け的に位置づけられているようですが、もしかしたらこの事件を解決できていないことって、ものすごく重大な過失なのかもしれませんね。



夜、夫と妹と3人で観て、妹を家に送って2人で帰ったわけですが、怖かったです。
義弟がまだ帰宅していないことを知っていたので、妹のことも心配だし、ゾディアックはカップルを襲っていたので、夫と2人の夜道も怖かったです。映画はさほど残虐なシーンを執拗に描くとか、そういうことはなかったのですが。
やはり、解決していないからでしょうか・・・。
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by chiemhana | 2007-08-04 11:05 | 映画

洋の東西、ガールズムービー揃い踏み

『マリー・アントワネット』、と『さくらん』
この2本を観ました。


『マリー・アントワネット』は、ソフィア・コッポラが描くフランス王朝最後の王妃の物語。
しかし、映画で描かれるのは、一般によく知られている「マリー・アントワネット像」とはちょっと違います。
というより、「実はこんなにチャーミングで、芯の通った女性だったのよ」という仕上がり。
わたしはこの映画を観て、マリー・アントワネットという女性が好きになったし、彼女みたいに凛として生きていきたいものだわぁ、と思ったものです。

かわって、『さくらん』。こちらは安野モヨ子のコミックをフォトグラファーの蜷川実花が映画化していますが、色街に生きる花魁の話です。
幼い頃に「身売り」され吉原にやってきた女の子が、自分の境遇や遊郭の掟に逆らおうとしながらも、徐々にその世界で大成していく、という物語。


この2作品に、共通しているものを感じました。
というよりむしろ、両方観たからこそ、感じ取れたことがある、と言ったほうが正しいかも。
どちらも、「女性として」とか「女性だから」というよりも、「それ以前に人間として」まっとうに生きたいとか、あるべき生き方を追い求めるというか、ヒロインたちのそんな姿勢が見えたような気がします。
どちらのヒロインも、生きていく上で大きな「枷」を負わされているのですが、それでも、それだからこそ、強く自分らしく自分の人生を生きようとしているように見えたのです。

はからずも時を同じくしてこういう映画が出揃ったことも、面白いなぁと感じます。


それから、かたやパステルカラーのドレスや靴&美味しそうなスイーツ、かたや色彩豊かなきもの&造形も魅せる花&そして金魚たち・・・と、視覚に訴える「美しい(キレイ、カワイイ)もの」満載なところも、共通していますね。
それから「音楽」!
どちらも「今」の音楽で、それが意外に映像ともぴったりするし、時代や境遇を飛び越えて、登場人物たちの心情をぐぐっと近いものに感じさせてくれるのです。

2本とも、女の子同士で観て、おしゃべりのネタにしたい、そんな映画でもあります。
(男性と一緒に観たら、もうちょっと違った、少し重い印象になるかも・・・)



そうそう、『さくらん』について特に書いておきたいのは、菅野美穂と木村佳乃。
本当に、菅野美穂は手練手管で客を翻弄するトップ花魁に見えたし、木村佳乃は二進も三進もいかなくなるほどの「情念」を見事に演じておりました。。。
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by chiemhana | 2007-03-07 13:45 | 映画