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百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))


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『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア・マルケス


この作品については「難解」という言葉をよく耳にするので、
今まで手が伸びずにいたのではありますが、
その前に超大作を読破していたわたしは
少し気が大きくなっていたのと、
同じ名前の焼酎が飲んでみたくて、
でも、この作品を読む前に焼酎に手を出してしまったら、
ただの飲兵衛じゃないか、という一抹の不安が脳裏を過ぎったという、
いささか不順な動機から読むことにしたわけですが、
どうして今まで読まなかったんだろう!という激しい後悔と同時に
この作品に出会えたという幸福感に目眩がしそうでした。



クロニクル、のようでありながら、ファンタジーのようでもある。
リアルな現実に、当たり前のように差し挟まれる非現実。

こういうのを、「マジック・リアリズム」というのだとか。

そういう手法だか技法だかは、
でも、そんなの関係ねぇ!(ちょっとふるいね。。。)のです。
その現実と非現実との境目のなさ、
それがものすごく肌に合ったわけです。
未だ出会ったことはないけれど、もし足にぴったりの靴を見つけたら、
こんな感じなのではないかしら、と思います。
そういう小説に初めて出会いました。

これも読み応え十分の長編小説なわけですが、
こんなに全編通して同じテンションで読みきった作品も
初めてでした。

まあ、それは、物語の中で世代は移ろっても、
同じことが繰り返されるからと言えばそれまでなのだけれど、
例えれば、
ヤマもオチもなくて、じゃあずっと平坦なのかというとそうでもなくて、
常に緩い上り坂を登っていて、でもそれは高いところに続いているわけではなくて、
ものすごく盛り上がったり、退屈だったりすることはないけど、
ずっと何かへの期待を孕んだ微熱が続くような、
そんな感じなのです。



ちなみにわたしは、アウレリャノ・ブエンディア大佐が好きで、
アマランタに強いシンパシーを感じたのでした。



百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))

ガブリエル ガルシア=マルケス / 新潮社


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by chiemhana | 2009-06-16 14:26 |

『あなたの獣』井上荒野


久しぶりに、本(小説)のことなぞ。


あなたの獣

井上 荒野 / 角川グループパブリッシング




櫻田哲生という1人の男にまつわる、
つながりを持った10の短編。

時系列もばらばらな10の短編は、それぞれ独立もしているけれど、
でも、1編だけではまるでジグソーパズルの1ピースのように不可解で、
それが味わいでもあるけれど
10そろってみると、何となく全体像がみえてくるような、
そんな不思議な1冊でした。


わたしには、
全体としては「あること」にとらわれ続けて、
人生を「生きる」というよりはただ「過ごして」しまった男の人生まわり、と見えて、
1編1編については、長く余韻をひく秀作という印象。

どれも、この男の人生のうちの
決して幸福とはいえない、砂をかむような経験を切り出してあるので、
自分の人生の苦味を重ね合わせてセンチメンタルに読むもよし、
細部に注目して、「なぜこの人はこう言ったのだろう」とか
「この後どうなったのかしら」と思いを巡らすもよし、
と思います。


ただし。
あらためて思い返してみれば、
櫻田という男をはじめ、登場人物の誰もが
だらしのない、しようのない人間ばかり。

「だらしない男」が大嫌いという人は、手に取られませぬよう。。。


井上荒野氏の作品は『切羽へ』とこれしか読んでいませんが、
細部を鮮やかに描き出したかと思えば、
すーっとひいて遠景を漠然と描いてみたり、
そういう筆致に惹きつけられるものがあります。
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by chiemhana | 2009-01-24 23:41 |

野菜食べた~い!


このところしばらく、
無頓着に肉を食べています。

と言っても、わたしは完全な菜食だった時期はありません。
なのでただ、自分の中のわだかまりみたいなものが弱くなっただけです。
夫がBBQにはまっているし、
何となく自分の中の線がゆるんで。


でもそうしていると自然とまた、
野菜中心の食生活への希望が高まります。


それで、こんな本をながめています。


料理教室森田の菜食ごはん

森田 久美 / 毎日コミュニケーションズ




基本的にはシンプルな野菜のお料理の数々。
美味しそうです☆
「こんな使い方もできるのね~!」というひねり技も。
季節ごとにまとめられているのもなかなかいいです。
今は冬のページを中心にながめつつ、
春のページをちら見したり・・・

京都の町家生活にも、ものすっごい憧れますね!




これもいいです!

ヨーガンレールの社員食堂

高橋 みどり / PHP研究所




すみません、さっそくヨーガン・レールの求人ページを検索しました。。。
はい、社員食堂につられて、です。。。
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by chiemhana | 2009-01-20 11:59 |

『ぶた』ユリア・ヴォリ

ぶた
ユリア ヴォリ / / 文溪堂



すごい絵本に出会ってしまいました。

インパクトのあるタイトルと絵ですが、
内容も負けず劣らず、強烈です。

でも、何となく慰められるというか、
読むと元気がでる感じ。


観葉植物は学割がきいたり、
ヒツジたちはミミズコンポストのセールスだったり、
アナグマのぼうやは株取引をしてたりするんです。。。



超おすすめです。
この画風にアレルギーがなければ。
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by chiemhana | 2008-09-01 09:27 |

『ロリータ』ウラジミール・ナボコフ

今年初めに大江健三郎の『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』を読んだ後、そのモチーフとされたエドガー・アラン・ポーの「アナベル・リィ」を含む詩集(岩波文庫)を読んでいました。
わたしは韻文が苦手ですが、ポーの詩は甘美さの中に苦味もあって、美しいなぁと思っていました。

ポーの詩と『ロリータ』が関連しているとは知らなかったのですが、ある夜、寝しなにちらっとみたTV番組でこの作品を思い出して、読んでみることに。
(読んでみると随所にこの詩に拠る描写があって、それを理解できるのが嬉しかった)



読む前のこの作品のイメージは、「変態的な愛(性愛?)を皮肉で描いた」というものでした。
ところが、実際はそのイメージを綺麗に払拭してあまりあるほど、縦にも横にもそして上下にも奥行きを持った、そして様々な小説の要素を兼ね備えた、ものすごい作品でした。

前半こそ、女の子を持つ親の立場からは、とても読めたものではないなと思わされましたが。
(前半を読んでいるところで、幼い娘さんを持つ男性から「何読んでるの?」と尋ねられたのですが、変に後ろめたさを感じて、答えられなかった・・・没頭していたせいでもあります)


語りつくされていることではありますが、これは恋愛小説のようでもあり、一人の男(または少女)の悲劇でもあり、喜劇のようでもあり、または旅行記のようでもあり・・・読む人によって様々に結論づけられるでしょうけれど、わたしには、ある男の、主に叶わない恋を中心に描いた、哀しい人生についての物語、でした。


物語とその展開もさることながら、そこへ絡めた数々の描写が本当にすばらしい。
読み始めると没頭してしまって、時の経つのを忘れ、中断するのが難しいほど。
小説というのは、物語物語るということは、こういうことなのかと、思い知らされました。


ところで、どうやら日本語訳について、賛否云々あるようですが、わたしは初めて読んだ若島訳に特に不満は感じませんでした。
ただ、大久保訳も確かに気になります。
だったら、原文で読まないと、って話になるわけですが、いやいやこれを原文で読む勇気は到底ないな、と思ったのですが、文庫本の巻末に解説文を寄せていたのがなんと!大江健三郎氏で、それを読んで何となく勇気は湧いてきたものの・・・
・・・とりあえずは、英語力をつけねばな!




ロリータ (新潮文庫)
ウラジーミル ナボコフ / / 新潮社


ポー詩集―対訳 (岩波文庫―アメリカ詩人選)
エドガー・アラン・ポー / / 岩波書店


臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ
大江 健三郎 / / 新潮社
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by chiemhana | 2008-08-19 18:15 |

『有頂天家族』森見登美彦

有頂天家族
森見 登美彦 / / 幻冬舎




自分がいつからこういうものを許容できるようになったのか不思議なのだけれど、森見登美彦はファンタジーを書いているのだと思う。そして、わたしは森見作品が大好きだ。

森見氏のブログは時々みていて、新作が出るぞって事も知っていたし、出る前は待ち遠しかったのに、いざ発売されてしまうと「あんまり気分じゃないわ」と天邪鬼なわたし。ようやく手にしました。

森見氏はこの作品について「毛深い子」と評していて、なんのこっちゃ?と思っていたら、狸さんのお話なのでした。

京都という街は、天狗と狸と人間で成り立っているらしいですよ。
やばい。
面白すぎます。

中盤に差し掛かるまでは、寝る前にちょっと、とか、早く起きたからちょっと、とかいう具合に休み休み読めたけれど、それ以降は止まりませんでした。残りページ三分の一くらいになった朝、会社へ行こうとしてふとこの本に目がとまり、思わず手が伸びそうになりまして、その時頭に過ぎったモヤモヤとした考えは言葉にすると「何か理由つけて休むか遅刻していくか?」という具合。ごくりとつばを飲み込んで、大人しく出勤しましたけれども、その日は定時退社(笑)。まるで中毒。そして、こんな自制心のない自分がちょっとイヤです。

それはさておき、ファンタジー的な突拍子もない物語ながら、文体と語り口が折り目正しいというか、堅苦しいというか。だから、画にするとものすごく漫画チックなシーンでも、文体だけ見れば何やら難しいことが書いてありそうなのです。
そこが良いんだろうな、きっと。

そして、描いていることがいい。
今回は家族のことでした。
身内故にイラっとすることもたまにはあるけれど、じわじわぬくぬくと心にしみる、あったか~い家族愛。
それを描くのに、狸とは、なんてすばらしい設定だろう!

7月に京都へ行く予定なのですが、道行く人の顔をまともに見られないのではないかと、どきどきです。
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by chiemhana | 2008-05-31 15:19 |

『幸福な食卓』 瀬尾まいこ

先日、すごーく久しぶりに、カラオケで遊びました。
妹とマイミクのよしこさんの女子3人で。

あまりに久しぶりにカラオケに行ったわたしは、何を歌っていいのかもわからず。
妹がリクエストしてくれたので、Mr.Childrenの「くるみ」なぞ歌ってみました。

わたしは好きなアーティストだからといって、無条件に全曲好きで聞き込む、というタイプではなく、ミスチルも大好きで、アルバムはベスト盤を除いて全部持っているけれど、中でも好きな曲しか聞かないので、他はうろ覚えといった具合。
「くるみ」もそれほど好きな曲ではなかったのでうろ覚え、「どんな曲だったけかな・・・?」と自信なさげに歌いだしたものの、歌いながら感動。隣で一緒に歌っていた妹は泣き出し、わたしもつられて涙ぐむといった始末。

いえいえ、わたしの歌が上手かったからでは決して、決してありません。
断じてありません!



そのわけは、この本に関係があります。

幸福な食卓
瀬尾 まいこ / / 講談社





以前、こんな本こんな本と一緒に、知人のO氏からいただいたのですが、いやー、これを読んだ時は、何で今まで知らなかったんだろうと、頭をガーンとなぐられたようなショックを受けるくらい、素敵な作品でした。
10代の少年少女はもちろん、今は大人の方々にも、ぜひ読んでもらいたい。
ひどく悲しいけれど、心が温かくなる、そんな作品です。
(すみません。読んだのが大分前なので、詳細は省きます。)

で、さっそく母にすすめたり、妹にすすめたり。
今は、いとこに貸していたっけ?
とにかく手元にないのですが。


で、ミスチルの「くるみ」とどう関係があるのか、ですが。
この『幸福な食卓』が映画になっているのです。北乃きいちゃん主演で。
(わたしはまだ観ていませんが、妹は観たそうです。もちろん、号泣。)
そして主題歌が「くるみ」、なのです。

この作品との関係を考えてこの歌を聴くと、すごくあっているのです。
歌と小説(映画)の世界観が、見事にシンクロしていまして、歌詞を聴くと(見ると)、小説(映画)の主人公の胸のうち、読んだ(観た)時の印象が蘇ってきて、わたしが歌う「くるみ」ごときで妹も、そしてわたしまでも泣かされてしまったのでした。
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by chiemhana | 2008-02-13 17:48 |

星野道夫『旅をする木』

旅をする木 (文春文庫)
星野 道夫





もちろん、個人的に親しかったわけでもないし、写真集を全部揃えるほどの大ファンというわけでもないけれど(というか実は1冊も持っていない)、星野道夫がこの世からいなくなってしまったことの寂しさは、今でも時々感じたりする。
(じゃ、何でみていたかというと、『Switch』という雑誌で。今でも繰り返し眺めている。)

おまけに、彼の書く文章も真面目に読んだことがなかった。

まだ学校の仕事をしていた時に教科書に採録されていて、それでスクーリングをしなければならなかったので準備のために繰り返し読み、それに即した教材をつくるという作業で取り組んだのが、この本の一番最後に収録されている「ワスレナグサ」。

その最初に読んだ時もグっときてしまったのだが、今回は一連のエッセイを通して読んできたことで更に思い入れが深くなっていたせいか、はたまた単に心が弱っていただけなのか、とにかく本当に泣いてしまった。

夕方の渋谷のスターバックスで、ギャルたちが恋やファッションの話に花を咲かせている横で、カプチーノの泡をすすりながら本を読んでは涙を流しているおばさんは、さぞやカッコ悪かったことと思う。

でも仕方がない。
星野道夫が愛と情熱とその人生をかたむけたアラスカの雄大で厳しい自然と、そして10年以上もそこを旅する生活を続けてきて、ようやくそこに根を下ろす決心をして居を構え、生活の拠点を置いて家族を持った、そんな時期の星野自身の心の動きを静かに綴った一連の文章は、普段数種類の“カブリモノ”を重ね着したり、とっかえひっかえしているわたしに、その“カブリモノ”をはずさせるという力を何故か持っている。

おまけに、このところ漠然と夢想(妄想?!)している「田舎生活」を猛プッシュしてくれている。(実際はまだまだムリだけど、妄想に磨きがかかっている感じ。)


この本の中から得ることはとてもたくさんあったけれど、特に印象的だったのは、わたしが東京で忙しく仕事をしたり、くじけたりしている、まさにその同じ瞬間、アラスカの海ではかぴょ~んとクジラが飛び跳ねている(草野心平風?)かもしれない、ということを、文章で知ったこと。

でもこれは、実際に行って、見て来なければならないかもしれないな~。
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by chiemhana | 2007-10-29 18:03 |

谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のおんな』

猫のリリー
それを溺愛している庄造
夫のあまりの溺愛ぶりにリリーを追い出したい、今の女房の福子
そして、リリーを出汁に夫を取り戻そうと画策する前の女房の品子

全てはリリーが猫たるゆえに、
それに振り回される愚かな人間三人

猫愛小説とも言えますが
でもわが身を省みれば手放しでは笑えないような、
皮肉な笑いを含んだ秀逸な人間ドラマです。


短編と言ってもいいほどの長さの作品ですが、
その中で、登場人物たちの人物造形や、
彼らの数年来の人間関係がありありと読み取れるあたりは驚きです。

リリーの猫らしい仕草のリアルな描写にも頭が下がりますし、
それに対する人間の反応がまた、巧すぎます。


何よりも、日本語って美しいなぁ、とあらためて思わされました。



猫と庄造と二人のおんな






それにしても、庄造みたいに溺愛してたら、いくらわたしが猫好きと言っても、そんな男性は遠慮すると思います。それなのに、この二人のおんなは逃げていきませんからねぇ。
わたしなんか、庄造みたいに「口うつし」などはやりませんけど、猫を大事にするあまり逃げていった男性は二人。夫と結婚するにあたっては猫を手放していますから。あ、その点は庄造と一緒か。




3日間くらいこの本を読んでいましたら、
もう十数年会っていない、中学時代の恩師が夢に現れました。
はじめは何か虫の報せだろうかと心配しましたが、
おそらくこの本のせいです。
現在は大学教授をなさっている恩師のご専門は谷崎潤一郎。
大学時代にも資料を探していてその恩師の名前に出会うことがありました。
もしやと思ってググッてみたら、顔写真まで出てきて(大学のHP)ビックリです。
便利なような、味気ないような、世の中ですね。。。
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by chiemhana | 2007-08-31 11:07 |

長嶋 有『ジャージの二人』

ジャージの二人





僕と父は、北軽井沢の別荘へ、でかける。
「軽井沢の別荘で避暑」などと言うと聞こえはいいが、そんな優雅なものではなく、虫はでるし、便所は汲み取り式。湿気を吸って重くなった布団を干すのは一苦労だし、薪をつくるのも難儀。買い物と食事の支度が何より面倒。
毎日テレビの天気予報をみては、「都心は今日も猛暑でした」というのを聞いてガッツポーズで優越感を感じるのが、唯一避暑らしいと言えば避暑らしい。


どっちみち暢気な話なのかと思いきや、僕は失業中。しかも妻は不倫中ときた。
不倫とは言っても、妻は現在そっちに本気。しかし相手はそうでもなく、にっちもさっちもいかない片想い。
なんのこっちゃ。


何というのか、力が抜けているようで、ものすごく確かな筆力。
ぼやんとした空気感を描いていたかと思いきや、食べ物(しかも銘柄まで!)や漫画(思わず読みたくなってしまった)の具体的話題になっていたり。

遠くをみたり、近くを虫眼鏡でみたり、それを交互にやっている、そんな感じ。

で、そうしているうちに、僕の胸の中のもやもやとした黒いものが見えてきて、こちらも一緒に苦しくなってきたところで、何気ないことをきっかけにそれがふっと軽くなったり。


同時収録の『ジャージの三人』はその1年後の話で、もやもやしていた問題が一応着地するのだけれど、唐突におとずれたその結果は、とても切なかったな。



芥川賞受賞したときに『猛スピードで母は』を読んで以来だったけど、急に他の作品も読みたくなってしまった。



(そういえば長嶋有は大江健三郎賞の第一回受賞者なのでした。)
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by chiemhana | 2007-08-28 17:51 |