本や映画、食べ物、ヨガのことなどなど・・・心にピンときた、いろいろのものについて思ったことを書いています
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『あなたの獣』井上荒野


久しぶりに、本(小説)のことなぞ。


あなたの獣

井上 荒野 / 角川グループパブリッシング




櫻田哲生という1人の男にまつわる、
つながりを持った10の短編。

時系列もばらばらな10の短編は、それぞれ独立もしているけれど、
でも、1編だけではまるでジグソーパズルの1ピースのように不可解で、
それが味わいでもあるけれど
10そろってみると、何となく全体像がみえてくるような、
そんな不思議な1冊でした。


わたしには、
全体としては「あること」にとらわれ続けて、
人生を「生きる」というよりはただ「過ごして」しまった男の人生まわり、と見えて、
1編1編については、長く余韻をひく秀作という印象。

どれも、この男の人生のうちの
決して幸福とはいえない、砂をかむような経験を切り出してあるので、
自分の人生の苦味を重ね合わせてセンチメンタルに読むもよし、
細部に注目して、「なぜこの人はこう言ったのだろう」とか
「この後どうなったのかしら」と思いを巡らすもよし、
と思います。


ただし。
あらためて思い返してみれば、
櫻田という男をはじめ、登場人物の誰もが
だらしのない、しようのない人間ばかり。

「だらしない男」が大嫌いという人は、手に取られませぬよう。。。


井上荒野氏の作品は『切羽へ』とこれしか読んでいませんが、
細部を鮮やかに描き出したかと思えば、
すーっとひいて遠景を漠然と描いてみたり、
そういう筆致に惹きつけられるものがあります。
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by chiemhana | 2009-01-24 23:41 |

『有頂天家族』森見登美彦

有頂天家族
森見 登美彦 / / 幻冬舎




自分がいつからこういうものを許容できるようになったのか不思議なのだけれど、森見登美彦はファンタジーを書いているのだと思う。そして、わたしは森見作品が大好きだ。

森見氏のブログは時々みていて、新作が出るぞって事も知っていたし、出る前は待ち遠しかったのに、いざ発売されてしまうと「あんまり気分じゃないわ」と天邪鬼なわたし。ようやく手にしました。

森見氏はこの作品について「毛深い子」と評していて、なんのこっちゃ?と思っていたら、狸さんのお話なのでした。

京都という街は、天狗と狸と人間で成り立っているらしいですよ。
やばい。
面白すぎます。

中盤に差し掛かるまでは、寝る前にちょっと、とか、早く起きたからちょっと、とかいう具合に休み休み読めたけれど、それ以降は止まりませんでした。残りページ三分の一くらいになった朝、会社へ行こうとしてふとこの本に目がとまり、思わず手が伸びそうになりまして、その時頭に過ぎったモヤモヤとした考えは言葉にすると「何か理由つけて休むか遅刻していくか?」という具合。ごくりとつばを飲み込んで、大人しく出勤しましたけれども、その日は定時退社(笑)。まるで中毒。そして、こんな自制心のない自分がちょっとイヤです。

それはさておき、ファンタジー的な突拍子もない物語ながら、文体と語り口が折り目正しいというか、堅苦しいというか。だから、画にするとものすごく漫画チックなシーンでも、文体だけ見れば何やら難しいことが書いてありそうなのです。
そこが良いんだろうな、きっと。

そして、描いていることがいい。
今回は家族のことでした。
身内故にイラっとすることもたまにはあるけれど、じわじわぬくぬくと心にしみる、あったか~い家族愛。
それを描くのに、狸とは、なんてすばらしい設定だろう!

7月に京都へ行く予定なのですが、道行く人の顔をまともに見られないのではないかと、どきどきです。
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by chiemhana | 2008-05-31 15:19 |

『幸福な食卓』 瀬尾まいこ

先日、すごーく久しぶりに、カラオケで遊びました。
妹とマイミクのよしこさんの女子3人で。

あまりに久しぶりにカラオケに行ったわたしは、何を歌っていいのかもわからず。
妹がリクエストしてくれたので、Mr.Childrenの「くるみ」なぞ歌ってみました。

わたしは好きなアーティストだからといって、無条件に全曲好きで聞き込む、というタイプではなく、ミスチルも大好きで、アルバムはベスト盤を除いて全部持っているけれど、中でも好きな曲しか聞かないので、他はうろ覚えといった具合。
「くるみ」もそれほど好きな曲ではなかったのでうろ覚え、「どんな曲だったけかな・・・?」と自信なさげに歌いだしたものの、歌いながら感動。隣で一緒に歌っていた妹は泣き出し、わたしもつられて涙ぐむといった始末。

いえいえ、わたしの歌が上手かったからでは決して、決してありません。
断じてありません!



そのわけは、この本に関係があります。

幸福な食卓
瀬尾 まいこ / / 講談社





以前、こんな本こんな本と一緒に、知人のO氏からいただいたのですが、いやー、これを読んだ時は、何で今まで知らなかったんだろうと、頭をガーンとなぐられたようなショックを受けるくらい、素敵な作品でした。
10代の少年少女はもちろん、今は大人の方々にも、ぜひ読んでもらいたい。
ひどく悲しいけれど、心が温かくなる、そんな作品です。
(すみません。読んだのが大分前なので、詳細は省きます。)

で、さっそく母にすすめたり、妹にすすめたり。
今は、いとこに貸していたっけ?
とにかく手元にないのですが。


で、ミスチルの「くるみ」とどう関係があるのか、ですが。
この『幸福な食卓』が映画になっているのです。北乃きいちゃん主演で。
(わたしはまだ観ていませんが、妹は観たそうです。もちろん、号泣。)
そして主題歌が「くるみ」、なのです。

この作品との関係を考えてこの歌を聴くと、すごくあっているのです。
歌と小説(映画)の世界観が、見事にシンクロしていまして、歌詞を聴くと(見ると)、小説(映画)の主人公の胸のうち、読んだ(観た)時の印象が蘇ってきて、わたしが歌う「くるみ」ごときで妹も、そしてわたしまでも泣かされてしまったのでした。
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by chiemhana | 2008-02-13 17:48 |

谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のおんな』

猫のリリー
それを溺愛している庄造
夫のあまりの溺愛ぶりにリリーを追い出したい、今の女房の福子
そして、リリーを出汁に夫を取り戻そうと画策する前の女房の品子

全てはリリーが猫たるゆえに、
それに振り回される愚かな人間三人

猫愛小説とも言えますが
でもわが身を省みれば手放しでは笑えないような、
皮肉な笑いを含んだ秀逸な人間ドラマです。


短編と言ってもいいほどの長さの作品ですが、
その中で、登場人物たちの人物造形や、
彼らの数年来の人間関係がありありと読み取れるあたりは驚きです。

リリーの猫らしい仕草のリアルな描写にも頭が下がりますし、
それに対する人間の反応がまた、巧すぎます。


何よりも、日本語って美しいなぁ、とあらためて思わされました。



猫と庄造と二人のおんな






それにしても、庄造みたいに溺愛してたら、いくらわたしが猫好きと言っても、そんな男性は遠慮すると思います。それなのに、この二人のおんなは逃げていきませんからねぇ。
わたしなんか、庄造みたいに「口うつし」などはやりませんけど、猫を大事にするあまり逃げていった男性は二人。夫と結婚するにあたっては猫を手放していますから。あ、その点は庄造と一緒か。




3日間くらいこの本を読んでいましたら、
もう十数年会っていない、中学時代の恩師が夢に現れました。
はじめは何か虫の報せだろうかと心配しましたが、
おそらくこの本のせいです。
現在は大学教授をなさっている恩師のご専門は谷崎潤一郎。
大学時代にも資料を探していてその恩師の名前に出会うことがありました。
もしやと思ってググッてみたら、顔写真まで出てきて(大学のHP)ビックリです。
便利なような、味気ないような、世の中ですね。。。
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by chiemhana | 2007-08-31 11:07 |

長嶋 有『ジャージの二人』

ジャージの二人





僕と父は、北軽井沢の別荘へ、でかける。
「軽井沢の別荘で避暑」などと言うと聞こえはいいが、そんな優雅なものではなく、虫はでるし、便所は汲み取り式。湿気を吸って重くなった布団を干すのは一苦労だし、薪をつくるのも難儀。買い物と食事の支度が何より面倒。
毎日テレビの天気予報をみては、「都心は今日も猛暑でした」というのを聞いてガッツポーズで優越感を感じるのが、唯一避暑らしいと言えば避暑らしい。


どっちみち暢気な話なのかと思いきや、僕は失業中。しかも妻は不倫中ときた。
不倫とは言っても、妻は現在そっちに本気。しかし相手はそうでもなく、にっちもさっちもいかない片想い。
なんのこっちゃ。


何というのか、力が抜けているようで、ものすごく確かな筆力。
ぼやんとした空気感を描いていたかと思いきや、食べ物(しかも銘柄まで!)や漫画(思わず読みたくなってしまった)の具体的話題になっていたり。

遠くをみたり、近くを虫眼鏡でみたり、それを交互にやっている、そんな感じ。

で、そうしているうちに、僕の胸の中のもやもやとした黒いものが見えてきて、こちらも一緒に苦しくなってきたところで、何気ないことをきっかけにそれがふっと軽くなったり。


同時収録の『ジャージの三人』はその1年後の話で、もやもやしていた問題が一応着地するのだけれど、唐突におとずれたその結果は、とても切なかったな。



芥川賞受賞したときに『猛スピードで母は』を読んで以来だったけど、急に他の作品も読みたくなってしまった。



(そういえば長嶋有は大江健三郎賞の第一回受賞者なのでした。)
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by chiemhana | 2007-08-28 17:51 |

『夜は短し歩けよ乙女』 森見 登美彦

夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦 / / 角川書店




面白い本を読んだ後は、しばらく腑抜けになります。
そして、なかなか他の本に手を出せなくなるのです。

これも、そういう類の本でした。

旺盛な好奇心にまかせ、夜の街を、古本市を、学園祭を、そして風邪が猛威を振るう京都の街を、胸を張ってずんずんと歩いていく京大一回生の「黒髪の乙女」。
そんな彼女に一目惚れした「わたし」は、「ナカメ作戦」(なるべく彼女の目にとまる作戦)で彼女の後を追いかけては見失い、思わぬ騒動に巻き込まれ、でも何となく彼女の目にとまっていたり。。。。
そしてこの2人をとりまくさまざまな、風変わりな人々。
ものすごく特異な世界でありながら、でもなんだか親近感もわいてしまいます。

そして、外で読むのが憚られるほど、笑えます


わたしも京大生になりた~い♪
なんて思ってしまいました。
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by chiemhana | 2007-04-09 12:56 |

『手紙』東野圭吾

妹に強く薦められて、東野圭吾の『手紙』を読みました。

たった一人の肉親である弟・直貴を養うため、身を粉にして働いてきた兄・剛士。だが体を壊し、働き口を失った彼は、弟の進学費用欲しさに盗みに入った家で、計画には無かった殺人を犯してしまう。「強盗殺人犯の弟」という肩書きを背負って苦悩の人生を歩む直貴と、彼の元に毎月届く兄からの手紙―兄と弟の魂の旅は・・・


と、作品紹介をするとこんな感じになるでしょうか。

一般的には注目されることの無い、「加害者の家族」の視点。
さまざまな局面を実にうまく、具体的に描き出します。
読みながら、直貴と一緒に、何度も苦虫を噛み潰す思いをしたり、諦めたり・・・
そして何とも物悲しい終末。

しかし・・・、おそらく作者が狙い、多くの読者が受け取ったであろう感動と涙は、わたしのもとへはやってこなかったのです。

そのわけは・・・(この先、ネタバレあります。)
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by chiemhana | 2007-02-27 14:01 |

『白夜行』東野圭吾

白夜行
東野 圭吾 / / 集英社





1973年、大阪の廃墟ビルで1人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが「証拠」は何もない。
そして十九年・・・。




妹から借りて読みました。(というより、「読んで!」と半ば強制的に・・)

章ごとに時代が進み、視点となる人物が変わり、そして次々に新しい人物が登場します。
前の章と全く無関係に見える登場人物とその環境。
しかしそこには共通点があり、それが、質屋の殺人事件当時、少年少女だった、「亮司」と「雪穂」の周辺であるということ。
これらの出来事・事件に、彼らが関与しているとして、なぜ?何のために?というのがいつまでも付きまといます。
徐々にそれが明らかにされ、終盤にようやく、事件と物語の全貌が見えるわけですが、そこで初めて、それらの事件が持つ意味と、亮司と雪穂の人生の「白夜行」が見えてくるわけです。

壮大な仕掛けの末に明らかになる救いようの無い悲劇。

東野圭吾作品もはじめてだったのですが、彼の力量の高さはよくわかりました。

でも・・・物語はあまり好きではありませんでした。
彼らの不幸はわかるし、それによって不幸に不幸を塗り重ねるような行動パターンも理解できなくはないけれど、それに巻き込まれる人が多すぎる、というのが好きになれない原因です。



あとは、時代描写が説明的ではなく、どちらかといえば個人の生活に即した描写なので、わたしよりもう少し年齢が上の人であれば、より一層楽しめるかもしれません。
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by chiemhana | 2007-01-15 09:41 |

大江健三郎『「伝える言葉」プラス』

「伝える言葉」プラス
大江 健三郎 / 朝日新聞社





自分の子供時代や家族、友人たちとの交流と照らして、
しかしそれより、もっと長く広い範囲で、
人生の生き方や世界情勢について、
その考えの先を伸ばしていきます。

大江健三郎氏は、実は、わたしが最も敬愛する人物のひとり。
その作品はわたしの中で生理的に嫌悪感を感じる部分に共鳴し、
それゆえ強く惹きつけられて逃れられず、
その生き方はいつもわたしに自分について恥じ入らせるのですが、
それゆえ「かくありたい」と姿勢を正す模範となったりするわけです。

つい目先の苦楽や損得にとらわれ、振り回され、
いい加減に生きている自分に、喝。

のような一冊。
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by chiemhana | 2006-12-22 11:35 |

『奔馬』そして『暁の寺』~豊饒の海・第二部、第三部

三島由紀夫作品を読み進めています。





『春の雪』に続いて、
まずは




豊饒の海第二部の『奔馬』。

「又、会うぜ。きっと会う。滝の下で」
この言葉を残して松枝清顕が死んでから18年、本多繁邦は妻を娶り、判事として確かな地位を築いていた。
ある日出会った少年飯沼勲は、かつて清顕の家庭教師として松枝家の書生をしていた飯沼の息子であり、清顕の生まれ変わりだった!


第一部の続いてこの第二部も、読ませます。すばらしい。
前半途中、勲が心酔している「神風連史話」の引用が読みづらいといえば読みづらいけれども、この部分も大切に読んでいくことで、勲の情熱が理解できます。
勲は憂国の念が強く、「神風連史話」に則って、“昭和神風連”を起こすことを目指します。
しかしそれは、がんじがらめになった汚い大人の思惑や、世間の仕組みによって頓挫します。
読んでいると不思議なことに、勲の憂国の念、愛国心と天皇崇拝が理解できます。
同時に本多の記述に及ぶと、気持ちは中立に戻ります。
その読ませる力!
また、この作品においては、本多と勲、どちらにも、三島自身の影が重なります。
思い込みが強すぎるかもしれませんが、特に終末の描写に至っては、作者はこれを夢見ていたのか・・・はたまた作品に引っ張られてしまったのか・・・

再び期待を膨らませて


『暁の寺』を読み始めました。


が・・・失速です。

飯沼勲の死から6年後、本多は仕事で訪れたタイで、清顕と勲の生まれ変わりである、幼い月光姫(ジン・ジャン)と出会う。しかし転生のしるしである左脇腹の三つの黒子が確認できず、本多は転生を確信できない。
それからさらに13年後、成長したジン・ジャンは日本へ留学する。
転生の証拠を確認したいという本多の執念は、美しい魅力を放つジン・ジャンへの恋と区別がつかなくなるが・・・


本多のインド旅行記も、面白く読めるところもあるにはありますが(サンスクリット語が出てきたり、ヒンドゥ教、仏教などについての記述が興味深かった!)、正直言って退屈。
何よりもまず、この作品の主人公は、前2作では証人役だった本多。肝心な清顕の生まれ変わりである月光姫(ジン・ジャン)は、本多に”見られる”役回りのみ。人物造詣が薄い。
描かれている「大戦後」という時代の空気も反映しているのか、前作から続投の登場人物も、新しい登場人物も、ある種の虚脱感を漂わせていて魅力に欠けます。
全体として猥雑な印象。
最後まで辛抱強く丁寧に読み通すことができず、終盤は流し読みしてしまいました。


次作、第四部『天人五衰』は再び少年テロリストに生まれ変わるらしいので、そちらに期待。
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by chiemhana | 2006-02-07 22:07 |