『LOVERS』
「LOVERS」
ストーリーを追ってはいけません。
これは、歴史ドラマでも、ましてや時代劇でも、アクション活劇でもありません。
タイトルのまま、「愛し合う者たち」の物語なのです。
身を賭して愛しているのに相手の気持ちがままならない、やるせない愛。
愛してはいけないと知りながら、気持ちを抑えることができない愛。
演じていたつもりが、いつの間にか本気になってしまった愛。
複雑に絡み合った三角関係。
理屈や道理ではどうにもできない“愛”の問題。
途中「つっこみどころ満載じゃん!」と思いながら見ていました(アンディ・ラウが再び「内偵」役を演じているとか、決闘が秋から冬へ変わり雪が積もる間中続くとか)が、終盤、そんな考えもどこへやら、三人の苦しい愛の物語に絡め取られてしまったのです。
結局、結末はどうなったのか?
「愛する」という自身の気持ちさえも理解・コントロールできないのです。そんなのわかるわけがありません。
でも、「愛」ってそんなものなのかもしれません。
そしてこの映画は美しいのです。
動きに合わせて様々な空間を描き出す衣裳の美しさ、野花に覆われた丘を疾走する馬、白樺の木立の中に佇む馬に乗った男の後姿、チャン・ツィイーの静かな笑顔の美しさ。
何より、真っ赤に萌える山々、赤い落ち葉で敷き詰められた野道、鮮やかな緑の竹林、そういった色彩の美しさ、様式の美しさ、そんなものに彩られた、苦しい愛の映画なのでした。
ストーリーを追ってはいけません。
これは、歴史ドラマでも、ましてや時代劇でも、アクション活劇でもありません。
タイトルのまま、「愛し合う者たち」の物語なのです。
身を賭して愛しているのに相手の気持ちがままならない、やるせない愛。
愛してはいけないと知りながら、気持ちを抑えることができない愛。
演じていたつもりが、いつの間にか本気になってしまった愛。
複雑に絡み合った三角関係。
理屈や道理ではどうにもできない“愛”の問題。
途中「つっこみどころ満載じゃん!」と思いながら見ていました(アンディ・ラウが再び「内偵」役を演じているとか、決闘が秋から冬へ変わり雪が積もる間中続くとか)が、終盤、そんな考えもどこへやら、三人の苦しい愛の物語に絡め取られてしまったのです。
結局、結末はどうなったのか?
「愛する」という自身の気持ちさえも理解・コントロールできないのです。そんなのわかるわけがありません。
でも、「愛」ってそんなものなのかもしれません。
そしてこの映画は美しいのです。
動きに合わせて様々な空間を描き出す衣裳の美しさ、野花に覆われた丘を疾走する馬、白樺の木立の中に佇む馬に乗った男の後姿、チャン・ツィイーの静かな笑顔の美しさ。
何より、真っ赤に萌える山々、赤い落ち葉で敷き詰められた野道、鮮やかな緑の竹林、そういった色彩の美しさ、様式の美しさ、そんなものに彩られた、苦しい愛の映画なのでした。
by chiemhana
| 2005-06-14 09:35
| 映画