本や映画、食べ物、ヨガのことなどなど・・・心にピンときた、いろいろのものについて思ったことを書いています
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『怪談』

映画『怪談』をみました。

三遊亭園朝の『真景累ヶ淵』という噺が原作です。
これ、1日に1時間ずつ15日かけて行われる噺なのだとか。
壮大な物語ですね。
岩波文庫から本もでているようなので、いつか読んでみたいものです。


下総の国、羽生村。皆川宗悦は深見新左衞門の屋敷へ借金の取立てにいったところ、金は返してもらえず切り殺されてしまう。
「深見様、お怨み申しあげますぞ」
新左衞門は宗悦の亡骸を箱に入れ、鎌を魔除けとしてくくりつけ、沈めると二度と浮き上がってこないという「かさねが淵」に沈めるが、その後深見家に不可思議な不幸が度重なり、ついには新左衞門が妻を殺め自らも自害をしてお家断絶となる。
それから25年後の江戸、深川。富本の師匠志賀と煙草売りの新吉は親子ほどの年の差ながら、恋に落ちてしまう。何の因果か二人はそれぞれ宗悦の娘と、新左衞門の息子。
すっかり新吉に惚れ込み、評判を落としてみるみる弟子も減っていく志賀。
新吉との口論から志賀は顔に傷を負うが、それがもとで命を落としてしまう。
「この後女房を持てば必ずや取り殺すからそう思え」
―そこから新吉の地獄の道行きが始まる―


と、ちょっとオーバーだったかしら。。。

わたし、ホラー映画は苦手です。
ただ、これはあくまでも「怪談」だろうと思っていました。
確かに、全体的にはやっぱり「怪談」なのです。
どちらかというと、「うらめしや~」的な。
でも、途中、「それはルール違反では?」と思うようなホラー演出が。。。
もう、そうなってしまうと、いつまたアレが出てくるかと気が気ではなくて、集中できませんでした。

そんなわけで、見終わった直後は腑に落ちない点がいくつもあったのですが、
後からあれこれ考えてみると、いろいろな解釈が出来る、
奥の深いお話になっていたように思います。


妹と2人で見たのですが(どちらも夫は見たがらず。でも、男性は見なくて正解かも!?)、妹は「びっくり屋」。
ただでさえ映画のシーンに驚かされているのに、
隣に座った妹の反応に、2重にも3重にも驚かされます。
こういう映画を一緒にみる相手としては、ちょっと微妙でした。。。

それから、妹は尾上菊之助について
「『こんなにきれいな顔で』って言われたり、あんなにモテるのが理解できない」
と言っていました。
うーむ、その意見、わからなくはない。
わたしは、女優さんたちより化粧が濃く見えるのが気になりました。
しかし、すごく良かったのです。
何ともいえない色気があるし、
それに、すごく優しいかと思いきやふと冷酷になったり、
頼りなく見えたかと思いきや途端に力強くみえたり。
それが”豹変する”という感じではなくて、ごく自然な流れで変化するのです。
それは、生来の優しさに加えて何かに憑かれているようなところのある、
新吉にぴったりでした。

それから、着物姿の黒木瞳の、身の所作が美しかったなぁ。。。



後日、妹から「怪談」というタイトルで送られてきたメールには、
こんな写真が。

d0058543_16531349.jpg


・・・踊っているようにも見えますが、これはハルというヤクザな猫です。



では、お口直しに、
誰にでも好かれて、誰にでも優しいところが新吉のような、
八方美人で色男のはな。のアンニュイな顔。

d0058543_16552669.jpg



※写真は映画とは全く関係がありませんでした。




ここから、自分の解釈を書いてみます。




新左衞門が宗悦を殺したのが雪の夜。
だから「雪となるとお前さんに会うねぇ」と志賀の言う通り、
雪に引き寄せられるのか、会うから雪が降るのか。

宗悦はお園の夢で、志賀が新吉に入れ込んでいることに苦言を呈している。
2人の仲を引き裂こうとしていたのは宗悦。
でも、2人が惹かれあったのは親の因果とは無関係。
いや、ひょっとすると、新左衞門は宗悦からの借金を踏み倒していたから、
事実上志賀に食わせてもらっている新吉は、
親同士の関係をなぞっているとも言える。
だから尚更、宗悦は2人の仲を裂きたかったのかもしれない。

志賀が新吉を怨んだのは、お久への心変わりゆえ。
だからお久を取り殺したが、なぜお累はすぐに殺さなかったのか。
新吉とお累を一緒にさせたのは、お久ではないか。
仕方がないから志賀はその子にとり憑いて、
ようやくお累を殺すことにも成功。
そのときに新吉がお久の幻をみるので惑わされたが、
きっとあれも志賀のしわざ。
かさねヶ淵のほとりで新吉の首を絞めたのも、お久にとり憑いた志賀だった。

クライマックスで追っ手を次々切り殺す新吉には、
父・新左衞門の影が感じられる。
かさねヶ淵から新吉に伸びる手は3本。
志賀、宗悦、それからお久か、はたまた三蔵か。


でも、結局は、新吉の心しだいだったのではないかと思える。
新吉は確かに志賀に対して誠実ではなかったし、
それを自覚しつつ、反省して身を改めることができず、
「志賀の恨みを買った」という呪縛から、自分を解くことができない。
それは罪悪感ともいえるし、他力本願で無責任な態度ゆえとも言えるのでは。
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by chiemhana | 2007-08-16 17:24 | 映画