本や映画、食べ物、ヨガのことなどなど・・・心にピンときた、いろいろのものについて思ったことを書いています
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『ヒトラー 最後の12日間』

観てから一週間になるのですが、なかなか文章にできずにいます。

ヒトラーが地下壕で自殺するまでの最後の12日間を、主に、彼の秘書をつとめた女性の視点から描いたもの。
敗色が濃くなり、幹部の意見も乱れたまままとまらない。
しかし彼らは「負け」を認めたり「降伏」することを受け入れられずに、多くの市民を巻き添えにして、最後の戦いは凄惨なものになっていきます。
ゆらぐナチズム。
悩み苦しんで神経を細らせていくヒトラー。

わたしはここに描かれた戦いの、歴史的背景をほとんど知りません。
(ナチスによるユダヤ人虐殺については、ある程度知っていますが。)
それゆえか、ここに描かれた一つの愚かな戦いとそれを動かしていた人たちの姿は、決して特別なものではない、という印象を持ちました。
これはある意味、普遍的なものなのです。
わたしが思い当たった一つのことは、他者を受け入れられない者は、自らをも破滅に導く、ということ。
この場合、他者とは、容姿や考え、立場などあらゆる種類の、自分とは違ったものを持っている者のことです。

ヒトラーとナチズムの崇拝者であったゲッペルス夫妻は、「非ナチズムの社会で子どもを育てたくない」と、自らの手で子どもたちを殺めます。もちろん、喜んでそんなことをしているわけではなく、彼らは非常な苦悩の末、その行動に至ります。
自分たちが“敵”と考える相手との「共生」という選択肢を選ぶことができれば、あのようなことにはならなかった。でも、彼らにはそれができなかった。

ヒトラーも、もちろん負けを認められない。しかも彼の“敵”は未だに、(もはや抵抗力のない)ユダヤ人。そして自ら命を絶つことを選びますが、晒し者になるのはイヤだと、死後の体や遺物の処理を強く指示します。多くの市民や兵士たちが無惨な死に様をさらしているというのに!彼は自分以外の誰をも、受け入れられなくなっているのです。
ここに描かれたヒトラーをみる限り、決して狂気の沙汰ではないのです。ただ、他者を受け入れられず、自分のプライドの保守のみを考え、歴史に名を残すことばかりに気を取られていただけで、苦しみつつ考え抜いた末の決断に見えます。
それ自体が狂気?いいえ、決してそうとは言い切れません。ある瞬間に、自分の立場と周囲の状況が見えていない人、たくさんいます。自分だってそういう時があります。

この映画について考えれば考えるほど、自国の過去の行いが思い起こされますし、今でも地球上のあちこちで起こっている悲しい事件のことが思い起こされます。

全ての根本にあるのは、「あの人がキライ」という小さな憎しみと「自分こそが正しい」という小さな奢り。
自分の胸のうちにある小さな感情と、あそこで起こっている悲惨な戦いは、決して無関係ではない、ということを心に刻んでおきたいと思います。
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by chiemhana | 2005-08-01 11:21 | 映画